雨上がり後の水滴が付いたブルーベリー

ブルーベリーの品種と旬の時期

品種別 収穫時期カレンダー

ここ川西市黒川は、ブルーベリーにとって心地の良い場所。
冬季は零下まで冷え込み、昼夜の寒暖差が大きい気候が美味しい果実を育みます。
Wacca で育てているブルーベリーの品種を紹介します。

ブルーベリーは、なんと200種類以上の品種があります。そして、品種ごとに “食感” や “味わい” などが様々なんです。Wacca は「ブルーベリーの美味しさをもっと知ってほしい」と、40種類近くのブルーベリーを栽培。食べ比べをお楽しみください。時期によって食べられる品種が異なりますので、品種別 収穫時期カレンダーをご参照ください。

ブルーべリーは
大きく分けて3種類

国内で栽培されているブルーベリーは、アメリカ北東部から南部フロリダの広範な地域に自生している数種類の野生種を改良したものです。ブルーベリーには多くの種類があり、大きく3つのカテゴリーに分けられます。

ノーザンハイブッシュ

Northern Highbush

もっとも古くから栽培されている系統。アメリカの寒い地域に生息するブルーベリーを交配して生まれた品種で耐寒性が良いのが特徴。根が浅く広がるため高温や乾燥に弱い半面、冬の低温には強く、関東以北から東北地方に適しているが、北海道南部以南~中部地方まで栽培可能。

サザンハイブッシュ

Southern Highbush

1970年代半ばに発表された比較的新しい系統で、ノーザン系を改良した暖地向きの品種。果実の性質はハイブッシュ系だが、栽培地はラビットアイ系と同じか、より温暖な地域に適しており、東北南部~沖縄で栽培可能。豊産性で収穫量が多く酸味と甘みのバランスが良く、3系統の中でもっとも人気のある系統。

ラビットアイ

Rabbit Eye

育てやすさ、収穫量、甘さ(糖度)は2つのハイブッシュを遥かに超える。果実品質は劣ると言われているが、新品種の中にはハイブッシュ系の果実品質と肩を並べるような品種も出現している。栽培適地は関東以南で、砂質土から粘質土まで、土壌適応性が広い。生育はノーザン系、サザン系より盛んで樹勢も強く丈夫で育てやすいうえに収穫量も多い。


ノーザンハイブッシュ

Northern Highbush

アーリーブルー

アメリカ出身。極早生種で農園オープン期のお出迎え隊の中でも先発組。酸味甘味の調和が絶妙で濃厚な味わい。香り、風味も良好。樹勢は強くて直立性。夏の暑さがあまり得意でないので梅雨前が食べ頃。

ヒューロン

ミシガン州立大学契約品種。ヒューロンの耐寒性は群を抜き、他の品種が耐えられない寒冷地でも育つたくましいヒューロン。樹勢が強く、直立性、果実は中粒で早生種、果皮は明るい青。しっかり熟すと素晴らしく上品な風味に。

スパルタン

アメリカ出身。圧倒的存在感のブルーベリーの王様。栽培が非常に難しく希少価値が高い。大粒で見た目も気品のある美しさ。食味はノーザン系特有のサッパリした優しい甘さの中に酸味も効いていて、これぞブルーベリー!という安定の美味しさ。

レガシー

アメリカ出身。常に人気投票上位に君臨するレガシー。さわやかな甘さの中に適度な酸味もありパリッとした果皮。なにより生食がおすすめ。美味しさ、樹勢、育てやすさ、暖地適性、豊産性など長所多数の優良品種。

チャンドラー

アメリカ出身。世界最大級の果実サイズ!500円玉級の果実が実る品種で人気者。栽培の難しさはNO1で収穫量も少なめなので、その希少価値から、果実争奪戦が予想される品種。酸味と甘みのバランスがしっかりと感じられる、大粒だけじゃない食味のファン多し。

ピンクレモネード

アメリカ出身。その名の通り、見た目の可愛さだけじゃない食味抜群!さわやかな酸味の効いたあとから甘味が追ってくる本当にレモネードのような味わい。ブルーベリー畑ではひと際目を引く人気の希少品種。SNS映え抜群でいつも若い女の子たちと一緒に写真を撮ってもらっている。

ブルーベリー チャンドラー
超大粒の「チャンドラー」
ピンクレモネード
希少な「ピンクレモネード」

サザンハイブッシュ

Southern Highbush

オニール

アメリカ出身。ファン投票1位のオニール。とにかく美味しい!舌触りが滑らかでジューシー、甘味が強く上質な食味。特に生食が最高に美味しい!その優れた果実品質からサザンハイブッシュの標準品種として扱われている。ただ、ひとつ残念なのは日持ちがしない。

スプリングハイ

フロリダ大学契約品種。6月の開園期から始まる早生で、最大 7gを超える極大粒種。食味は酸味が少な目で甘みがあり、なんとも言えないジューシーさが特徴。大粒果実の食べ応えは満点◎

スプリングワイド

フロリダ大学契約品種。食味は酸味が少なく甘味の強い、摘み取り園に向く。輸送性・貯蔵性がよいことから出荷にも◎

トワイライト

オーストラリア出身。極大粒、爽やかで果皮が美しい青色で高級感のある新品種。フルーティな甘さがあり、酸味とのバランスが良く、やさしい香り。

ニューハノーバー

アメリカ出身。大粒で果皮がパリッと食感がよく人気のある期待の新品種。たくさん実が付くと翌年から急にやる気がなくなる傾向があるため、欲張ってならさずに収穫量を調整する必要がある。

ジュエル

フロリダ大学契約品種。ジューシーで甘さスッキリな極早生種。木はとても丈夫だが果実は中粒でとってもデリケートなため日持ちはしない。出荷には向かないタイプなことから市場には出回らない希少品種。ぜひ摘み取りで大人食いを!

パルメットー

ジョージア大学契約品種。パルメットーと言えば抜群の香りの良さ。粒は中粒で収量が多く、ジャムやシロップなどの加工品にしても香りが引き立つ。ブルームは少な目、樹勢は強く巨木化する。

サザンベル

フロリダ大学契約品種。豊産性の品種。皮は硬く果肉に締りがある。果柄痕が小さく乾いている。輸送性・貯蔵性に非常に優れているので、お持ち帰りにオススメ◎

ウィンザー

フロリダ大学契約品種。果実が大きく、果皮が薄くて硬く、果肉が柔らかいことから食感が良い。甘味と酸味のバランスが絶妙。

カミール

ジョージア大学契約品種。果実の色、硬さ、大きさ、同時期のサザン系の中でも優等生組で、収穫期の後半まで大粒の果実が続く。樹も直立性で育てやすい。

サミット

アメリカ出身。食味はノーザン系に似ていて酸味がある美味しさ。サザン系ではこの酸味系の味わいは珍しい。果実品質も良く大粒で硬いので食感もよく、日持ちするのでお持ち帰りにも◎栽培難易度はかなり高い(涙)

TH-605

ジョージア大学契約品種。果実の見た目、食味が良く、味は酸味と甘みのバランスがよく、ジューシー。収量はサザン系としてはかなり多い。お持ち帰りや出荷には一番オススメしたいTH-605、名前がかっこいい☆

ガップトン

アメリカ出身。中~大粒のしっかりした硬さの果実。甘味と酸味のバランスが良く、香りが濃厚。雨天が続いても裂果しにくいので梅雨時期にはありがたい一種。


ラビットアイ

Rabbit Eye

クレイワー

アメリカ出身。極大粒の早生種。粒が小さめなビットアイの中ではとびぬけて極大粒の新品種。樹勢もよく収量も多いので人気種。種のザラつきもなく滑らかで風味が良いのも特徴。大粒好きさんはきっとここから離れられない。

バーノン

ジョージア大学契約品種。ラビットアイ系の中では早生種で果実は大粒、ちょっと早めに収穫してしまっても甘く、風味があるので人気。生育がとてものんびりなのと、枝がけっこう暴れん坊なのを差し引いても育てたくなるバーノン。

ブライトウェル

アメリカ出身。総合的に優れた優秀な品種。瑞々しく甘いマイルドな味わい。樹が丈夫で安定した果実生産力があり、最も信頼できる品種と高い評価を受けている。コクや深み、キレは少ないが、酸味や癖がなくあっさり食味な品種。食べやすいのでブルーベリー狩り初心者にオススメ◎

セイボリー

フロリダ大学契約品種。果実は6ℊを超える大粒で、酸味と甘みのバランスが良く収量もしっかりある。種のザラザラ感が少ないので子どもにも人気。環境適応力が強い品種。

フロリダローズ

フロリダ大学契約品種。鮮やかなコーラルピンクのブルーベリーが白くなった時が食べ頃。その名の通りローズが香る華やかな風味。甘くフルーティな味わいで種のザラつきなく果肉は柔らかめ。

メンデイト

アメリカ出身。黒光りするダークな果実色はどこか野生種を感じさせるワイルドな黒ブルーベリー。果実も小さめで見向きもされないことが多いが、その味は甘くて舌触りがなめらかで食べやすく、一度食べるとちょっとやみつく、密かなファンの多い品種。

ティフブルー

アメリカ出身。綺麗なライトブルーの果皮はとってもデリケート。雨でも風でもポロポロ落ちてしまいます。完熟実の食味が非常に良いので早摘み注意!古くから常に高い評価を得ているラビットアイの標準品種。その優れた果実品質から今でもなお、世界の主要品種であり、世界各国で最も広く栽培され多くの品種の交配親となっている。

ラヒ

ニュージーランド契約種。美味しさ、育てやすさなど全てにおいて最優良品種で6週間に渡り農園でがんばるエース的存在。なんとも言えないとろんとした甘さが特長で女性ファン多し。果実が白っぽく見えるほどブルームが多い。「ラヒ」とはニュージーランドの第二公用語のマオリ語で「much」という意味。

パウダーブルー

アメリカ出身。糖度が高く食味が良いうえに収量が多い。ブライトウエルと兄弟品種で、ティフブルー×メンデイトの交配から生まれたラビットアイ系標準品種のひとつ。また、樹形もラビットアイ系の中では珍しく清楚な雰囲気、上品さを漂わせる品種。

ノビリス

アメリカ出身。樹勢が強く荒々しい巨木に育つが収量はそれほどでもない。果実は平均的に大きく、甘みが強く風味も良く裂果が少ない。初期の7月中旬頃はややクセのある微妙な味わいで好き嫌いがわかれる味。梅雨明け1週間程するとまろやかな甘さの美味しい果実になるため7月末頃が狙い目☆

バルドウィン

アメリカ出身。農園のシーズン最終盤を彩る最晩成品種。美味しさはなんとも言えないフルーティーな味わいでジューシー、糖度も高く、微妙な酸味もあり最高ランクの豊産性品種。果肉と果皮がしなやかで柔らかく輸送やパッキングには不向き。というわけで摘み取りでその場でどうぞ◎

ブルーベリー ブライトウェル
クセのない「ブライトウェル」
フロリダローズ
薔薇の香りの「フロリダローズ」
ティフブルー
完熟が食べごろ「ティフブルー」
ブルーベリー オーシャンバルドウィン
摘み取りならではの「バルドウィン」

品種別 収穫時期カレンダー

  品種 6月 7月 8月
ハイブッシュ アーリーブルー ◯ ◯ ◯            
オニール ◯ ◯ ◯            
スプリングハイ ◯ ◯ ◯ ◯          
スパルタン ◯ ◯ ◯ ◯          
スプリングワイド   ◯ ◯ ◯          
トワイライト   ◯ ◯ ◯          
ニューハノーバー   ◯ ◯ ◯          
ジュエル   ◯ ◯ ◯          
パルメット   ◯ ◯ ◯          
ミスティ   ◯ ◯ ◯          
エリザベス   ◯ ◯ ◯          
マグノリア   ◯ ◯ ◯          
サザンベル   ◯ ◯ ◯          
ウィンザー     ◯ ◯ ◯        
レガシー     ◯ ◯ ◯        
カミール     ◯ ◯ ◯        
サミット     ◯ ◯ ◯        
TH-605     ◯ ◯ ◯ ◯      
ガップトン     ◯ ◯ ◯ ◯      
チャンドラー     ◯ ◯ ◯ ◯      
ピンクレモネード       ◯ ◯ ◯      
ヒューロン         ◯ ◯ ◯    
  品種 6月 7月 8月
ラビットアイ クライマックス       ◯ ◯ ◯ ◯    
クレイワー       ◯ ◯ ◯ ◯    
バーノン       ◯ ◯ ◯ ◯    
ブライトウェル       ◯ ◯ ◯ ◯    
セイボリー         ◯ ◯ ◯ ◯  
フロリダローズ         ◯ ◯ ◯ ◯  
メンデイト         ◯ ◯ ◯ ◯  
ティフブルー         ◯ ◯ ◯ ◯  
大実ラビット           ◯ ◯ ◯  
ホームベル           ◯ ◯ ◯  
ラヒ           ◯ ◯ ◯  
パウダーブルー           ◯ ◯ ◯ ◯
ノビリス           ◯ ◯ ◯ ◯
バルドウィン           ◯ ◯ ◯ ◯
オンスロー           ◯ ◯ ◯ ◯